建築設計士さんが語る日本の木への思い
このページでは、建築界の第一線で活躍されている建築設計士さんに登場していただき、それぞれの立場から見た、国産材や日本建築の良さ、そして国産材へのこだわりなどを語っていただきます。めったに聞かれない専門家の本音なども期待できるかも知れません。これから家を建てよう、改築しようとお考えの訪問者の皆さんには是非ともご一読いただき、今後の家造りの参考にして頂ければ幸いです。
September 8, 2001
記念すべき第一弾は、「みまさか木の家」設計コンペで優勝された、東京在住の建築家で(有)アトリエニシムラ代表の西村健太郎氏に寄稿していただきました。西村氏の設計コンペ優勝作品は久世町内に当会会員の潟^ブチの手により建築され、現在は快適な住まいとして住人の方に喜ばれています。
だから、やっぱり木造の家
(有)アトリエニシムラ
西村健太郎
腐らない、錆びない、汚れない、壊れない、石油化学燃料を原材料とする無機質でメンテナンスフリーの材料は、どんなにきれいで見栄えが良くても、有害で自然に戻れず、環境破壊の原因にもなりました。
それらの材料を使用した住宅は人間の健康を脅かすだけではなく、日本の建築文化を支えてきた職人の質の低下を招き、家への愛着を薄めてしまう要因ともなり、住宅本来の良さが失われてしまいました。
そこで、今一度、壊れやすく、燃えやすく、時と共に汚れて腐りやすい 木 土 紙 などの自然素材を生かした健康的な家造りを見直そうではありませんか。
自然素材の中でも、無垢の木ほど住まいの材料として適している材料は他にありません。手触り、足触りが良く、見た目にも温もりが伝わってくる質感は私たちに安らぎと、安心感を与えてくれます。
現代人は、合理的で機能的な生活を求め、掃除、洗濯、食器洗いなど家電製品に頼り、手作業を忘れてしまいました。ここで今一度、初心に戻り手作業で家の手入れを心がけようではありませんか。 手を動かすことで家への愛着が深まり、生活に張りが生まれ、家が美しく輝きます。体を動かすことは楽しいことです。家造りは住むあなたがプランナーです。積極的に参加しましょう。 きっと いい思い出になります。
以上
西村氏の設計による「みまさか木の家」
この「みまさか木の家」に関するお問い合わせは真庭地区木材組合(Tel 0867-44-4400,
Fax 0867-44-2920)または、潟^ブチまでお願いします。